2012/12/04

流行の先端を行くのは佐賀

今年もインフルエンザの季節がやってきた。
いよいよ、身近な人でも、流行の波に乗った人が出始めた。
国立感染症研究所感染症情報センター 薬局サーベイランス インフルエンザ推定患者数

感染症情報センターのグラフでも、先週頃から、かなり増えてきている様子が分かる。

薬局サーベイランス インフルエンザ推定患者数(関東 都県別 週報)

東京もいよいよ来た感がある。学級閉鎖も出ているようだ。11月は、佐賀県や沖縄県で流行の兆しが出ていたが、先週から、全国的に増えてきつつあるようで注意が必要だ。
(ちなみに、これらの傾向、弊社の処理システムでも分析できているものの、マスク着用者の風邪かインフルかの判断で、まだロジックが調整できていない。結局、調整できないまま、インフルエンザシーズンに突入してしまった・・・。反省)

日経の先週の記事に、「インフルエンザ脳症に注意 乳幼児、けいれん続けば受診を」とあったが、感染予防には、ワクチン接種やマスク着用、手洗い、湿度維持、休養休息、人混み回避等が挙げられていた。

ワクチン接種、日本では集団接種か病院・クリニックで受けることになるが、いずれにせよ、医師に注射を打ってもらう。これはどこの国でも当たり前か?というと、そんなことはない。アメリカでは、医者でも打てるが、ドラッグストアの一角でも打ってもらうことができる(下記サイトは大手ドラッグストアのインフルエンザワクチン案内)。ここでの注射を打つ人は医者ではない。
Target(ドラッグストア)のflu shot(インフルエンザ予防接種)の案内サイト

注射を打つのは、ナースプラクティショナーだ(認定薬剤師も注射可能)。ナースプラクティショナーはインフルエンザワクチンの予防接種をはじめ、簡単な怪我や風邪の診察、処方であれば、対応できる。また、日本ではありがたみをあまり感じないかもしれないが、予約なしで診察してもらえるのが特徴だ。

日本では、インフルエンザが流行してくると、予防接種の人と、インフルエンザの患者と、それ以外の患者が入り混じってしまい、特に小児科などでは、時間を分けたり、発熱者の部屋を別途確保したり、色々と大変なようだ。さらに、予防接種は、クリニックにとって、あまり収益面では恵まれていないといった話も聞くだけに、同情してしまう。

これからのシーズン、発熱時の受診は、状況に応じて、事前に電話連絡を入れておく等の配慮をし、クリニックや病院を困らせないよう心がけたい。