2013/04/09

目的を持った分析がいかに重要か

Oracle社のセミナーで、ソフトバンクの孫社長の話を聞いた。

『「ソフトバンク5年連続純増No.1」は、お金をかけて達成しているわけではない。他より頭を使っているのだ。』

白戸家のCMも純増No.1に必要だが、それに加え、頭を使っているとのこと。

(1)接続状況の把握
 ドコモ、au、ソフトバンクの3社の接続状況をAndroid/iOSアプリによってチェックし、情報収集しているとのこと。月1.9億回の接続情報を元に判断していて、得られた情報を非常に多角的に分析し、設備投資・アンテナ設置などの経営に生かしていることを紹介していた。

(2)ツィート分析による顧客満足度の把握
 ツィート8,200万件を分析し、自然言語処理によってポジティブかネガティブか判断し、自社の活動がどう評価されているか把握しているとのこと。(先日紹介したブログの内容に近い)

これら以外にもYahoo!のアクセス解析による効果的な広告表示のチャレンジなど、様々な紹介がされていたが、明確な意図があり、そのための緻密な分析がなされていることが非常によく分かった。

病院においても様々な情報を保持している現状に対し、医療の効率化や質の向上といった「右へならえ」的な標語のような課題意識ではなく、将来の目標に基づく、より具体的な課題設定に応じた明確な意図に対する「分析」を行うべきだろう。

余談だが、ソフトバンクの会社ロゴが海援隊の旗に由来していたことを今日知った。孫さん、ギャグはあまり冴えてなかったが、非常に熱い男だった。