2013/06/01

ぜんそくの情報 発信源は製薬メーカー以外にも広がりを見せている

ぜんそくの情報提供は製薬メーカーが積極的であり、それは今も変わらない。
これは正しい薬物療法による病状コントロールが非常に重要であり、製薬メーカーは積極的な情報提供により知識を得てもらうことで、薬の売上拡大につながるとの思惑だろう。

Zensoku.jp 喘息(ぜんそく)の総合情報サイト

グラクソの上記サイトは更新を重ね、今は非常にオシャレなサイトになっている。まだインターネットがそれほど盛んでなかった10年以上前に、市民公開講座の申し込みをウェブ経由でした記憶がかすかに残っているので、当時から何かしら情報提供していたように思う。
(余談だが、フルタイドはロタディスクしかなかった時代から服用)

チェンジ喘息!なるほど ぜんそく.com-喘息(ぜんそく)の正しい知識と治療についての総合サイト

製薬メーカーで、他にはアステラスとアストラゼネカが一緒に作っている上記の「チェンジ喘息!」だろうか。乙葉さんが前面に出ている。このような製薬メーカーの割と理解しやすい思惑で作られたサイトは、患者の知識向上とアドヒアランス向上を主眼に置いている。

最近の新しい傾向として、製薬メーカー以外の病院やマスメディアなどが積極的な情報提供をしていることだ。
例えば、福岡の飯塚病院では、小児科の医師が病気の解説から、どんなときに受診すべきかのアドバイスまでしている。

飯塚病院 家庭医のカテイイノミカタ vol.3

朝日新聞の医療・健康情報サイト「アピタル」が発信している夜間学校も非常によい内容である。

【第2回】 ぜんそく発作を起こさない生活のポイント 発作が起こったときの対処法(特に乳幼児) - アレルギー夜間学校 - アピタル(医療・健康)

小児ぜんそくの回は、慈恵医大第三病院の勝沼先生が医師の立場、ぜんそく患者の親の立場、両方の立場から話をされている。

アピタル アレルギー夜間学校 第2回

海外でもどのようにコントロールしたら良いかや、どういったタイミングで受診したらよいか、様々な情報が流れている。



このような情報提供は、短期的にはおそらく病院の収益にもマスコミの収益にもつながらないだろうと思うのだが、非常に有益であり、もっともっと評価されても良いように思う。

患者、市民の視点での行動は、難しく考える前に、まず「動画を見て!」ということだろうか。今後も、こういった活動は応援していきたい。