2013/12/16

情報の可視化で求められる「メッセージ”力”」と「美しいビジュアル」

Mapping the Gaps: Mental Health in California

http://www.chcf.org/publications/2013/07/data-viz-mental-health
位置的な情報が含まれているデータを表現とき、地図を塗り分けるのは非常に有効な手段だ。特にビジュアル的にアピールしたいとき、注目を集めたいとき、地図はぐぐっと人の目をひきつける。最近、地図を塗り分けたり、地図上に情報をプロットしたりすることが技術的に容易になってきているだけに、何でも塗りたい、地図で表現したい欲求にかられることが多々ある。

でも、地図で表現する以上に難しいのは、その「意味」だ。ただ地図を塗っても意味は無い。地理的情報を見せることで、メッセージが容易に伝わる、という意図がなければ、地図はほとんど意味が無い。

闇雲に地図を塗るのはやめよう。そう改めて思ったのは、冒頭の地図を見たからだ。この地図は、成人の精神疾患罹患率(赤)と貧困率(緑)、人口10万人に対する精神科医の数(青)でカルフォルニア州の郡を塗り分けている。これらの独立した変数の相関性を見るときに、地図を塗り分けた「可視化」は非常に役に立っている。

こんな風に表現できるよう努力しなければ。ただ塗るだけでは意味が無い(自戒をこめて)。


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