2014/02/24

機能評価係数Ⅱ 後発医薬品の係数は想像以上に大きく付いた

以前、こんなブログを書いた。後発医薬品の使用インセンティブとして、機能評価係数Ⅱに盛り込んだところで、大した値しかつかないのであれば、薬価差益を上回るような魅力あるインセンティブにはならないだろうと。そして、数量ベース・・・という話になってから、PPIなど内服薬の切り替えで稼げると俄然やる気になっている医療機関があることもお伝えしてきた。
そして、先日、厚生労働省から各医療機関に26年度の医療機関別係数が伝えられた(はずだ)。その後発医薬品係数、なんと平均で0.00802、最大0.0160くらい付いている。この平均で0.00802という点数、DPC病院Ⅲ群では、どの係数よりも高い点数が付いている。効率性よりも複雑性よりも救急よりも、まさかまさかの後発医薬品だ。

効率性は非常に重要だから、まさか後発医薬品の係数をそれより大きくするようなことはないよなぁ・・・、救急の係数はそもそも補填の意味合いだから、さすがに後発医薬品の係数が大きくなるようなことはないよなぁ・・・、なんて考えていたのがバカらしい。ここまで係数がつくと、26年度(目先9月まで)内服薬ジェネリック切り替え大旋風が巻き起こるのではないだろうか。

そんなこんなで、26年度の機能評価係数Ⅱを前年度、前前年度と比較する場合には、①そもそも調整係数との置き換え率が25%から50%にアップしていること、②保険診療係数がデータ提出係数よりも高く付いていること、③後発医薬品係数がかなり高く付いていること、これら3つを踏まえた上で比較することが大事だ。係数が増えた・減っただけで判断するのは早計だろう。

(追記)各係数7項目間の重み付けは、報酬額が均等となるようにしてあるとのこと。(http://www.prrism.com/dpc/H26naijiFAQ_20140221.pdf 問5参照) これは改定の資料でも明記されている。現行のデータ提出係数みたいな係数が付くのでは・・・と勝手に思い込んだ自分が悪い。

(2014/3/14追記)ここ数日、かなりこの記事にアクセスいただいているようなのですが、最新の状況について、記事を書きました。参考にしていただけると幸いです。世知辛いです。→http://meditur.blogspot.jp/2014/03/5816.html