2014/06/02

埼玉の救急はそんなにダメなのでしょうか

土曜の東京新聞の記事。

東京新聞:救急受け入れ38回拒否 川口の骨折女性 昨年、搬送2時間超:社会(TOKYO Web)

また埼玉だ。タイトルだけ読むとただの骨折にしか思えないが、悪性リンパ腫の脳転移患者だったとのこと。かかりつけ医が満床で、受け入れ先を探すのに難航したようだ。(記事には春日部の話も載っている)

「拒否」という書き方は、マスコミが病院を悪者としている感が否めない。そして「拒否」ではなく「不能」だと病院側は主張するに違いない。

そもそも、埼玉、救急体制がおかしいのでは?という話は、先日もブログに書いた。

#7119や#8000の認知度向上、ちりもつもれば・・・ - 医療、福祉に貢献するために
そして、日曜(土曜だったかも・・・)の読売新聞・埼玉版。偶然、川越救急クリニックの上原院長の記事が載っていた。

院長の勝手気ままなブログ - 川越救急クリニック

上原院長からの、現場目線での意見は非常に重い。時間があるときに、上記のブログを読んでいただきたい。

何はともあれ、県民が興味を持つことではないだろうか。そして、マスコミは無用な煽りをせず、報じるべきだろう。

今とある複数の都道府県の救急医療について分析している。マスコミが流す情報とはまた違う情報が見えてくる。病院側だって、断るには断るなりの理由がある。性善説にたって、全部受け入れてくれるはず、という理論を振りかざすのはあまりに無謀だ。飲食店が「あいにく満席で・・・」と詫びるのとは違って、医療は一刻を争うケースがある。難しい問題だ・・・。