2014/07/10

これからの医療を変える存在 SalesforceとIBM

何度となく、このブログでは書いている内容なのだが、病院は患者情報をどう蓄積し、共有するか。この大きなテーマに対し、真剣に考えるか考えないかで、将来の組織の価値が異なる。

下記の動画を見ると、その必然性が明確になる。


医療者と患者をどうやってつなぐか。この領域に対し、投資できる医療機関は強い。電子カルテもオーダリングも大事だ。でも、それらによって医療に革命は起きていない。なぜなら人が紙などに向かっていたことを電子的にしただけだから(劇的に時間は短くなったり、保管スペースがなくなったり、新たな価値を生み出したことは否定しない)。

医療者と患者のコミュニケーションが記録・蓄積され、それを医療に活かそうと考え出したら・・・。間違いなく新しいアイデアが生まれてくるはずだ、UCSFのように。

ちなみに、IBMの医療に対するアプローチも何度がブログで紹介していると思うが、ワトソンなどは日本で動き出すまで時間がかかるかもしれない(言語の壁が大きいように思う)。それに比べて、Salesforceは、本気を出したら、明日にでも売れるのではないだろうか。日本のベンダーは、診療報酬の内容を反映させた超ドメスティックなシステムのビジネスは安定的に続くだろう。しかし一番大事な部分は海外ベンダーに持って行かれてしまう。

残念ながら、日本のベンダーに対しその危機感を煽りる以上に、正直Salesforceを使って、新しい医療のスタイルを現場と模索する方が楽しそうだし、日本の医療のためになりそうだ。