2014/09/07

自分のビジネスの手の内が明かされている本

先日読んだ本。
 
バックグラウンドに徳島大学病院の経営改革などもあり、また、最近、様々なところでご活躍の先生だけに、ちょっと期待していた本。

内容はデータ分析のエッセンスがストーリーに沿って、分かりやすく書かれている。しかも分析することが目的ではなく、経営課題を解決することが目的であることが、ストーリーがあるおかげで明確になっている。

分析ツールの話もちょくちょく出てくるのだが、分析ツールは目的を達成できれば何でもいいと思う。ただ、時間節約の観点で吟味することは重要だろう。

この本。1時間ちょっともあれば読めると思うが、正直、自分の手の内が完全に明かされてしまっている。データをどのように煮るか焼くか考える背景には、業務のあり方や目指すべき姿・ベストプラクティスとのギャップ、または様々な仮説がある。想定通りの結果が分析で得られることもある一方で、結果が得られないこともある。得られない時は、分析の切り口が悪いのか、仮説が悪いのか、はたまた分析自体のミスなのか、そんなことを考えながら資料を作っていく。この本には大体その中身が書いてある。

ちなみにこの本、分析ツールの細かな使い方や、統計学・分析手法、プレゼンテーション資料の作り方にはあまり触れていない。そのようなことを期待するのであれば、別の本を読んだ方がいいだろう。