2015/06/02

地域差を可視化する(Special Report)

先日完結したはずの地域差の可視化。

地域差を可視化する(Part.1 狭心症カテーテル検査)
地域差を可視化する(Part.2 大腿骨頚部骨折)
地域差を可視化する(Part.3 関節リウマチ 地域差は100倍以上)

プログラムで手術あり・なしのデータの全疾患を処理してみた。その結果を、症例数の多い順に、左から右へ都道府県別にプロットした。色は、疾患別に都道府県間比較をしており、赤いところほど65歳以上人口に対する症例数が多く、緑色ほど症例数が少ないことを表している。もちろん、患者はすべてが65歳以上ではなく、65歳未満も含まれているため、あくまでも一律の基準で比較しただけである(厳密な意味を考えるとおかしい)。

65歳以上人口に対する症例数多寡(赤:症例多い、緑:症例少ない、黄:症例中間) (クリックで拡大)

この結果を見ると、沖縄は全般的に症例数が多めになっているが、その中でも、他都道府県と比較し、症例数が少ない疾患もある。東京・愛知・京都・大阪・福岡といった大都市は患者流入傾向もあるだろう、全般的に赤傾向を示している。逆に全般的に緑傾向が強い青森・山梨・宮崎などを見ると、その中でも赤色になっている疾患がある。

このように傾向が違うところはなぜ?と疑問に感じることで、都道府県の特徴が見えてくるかもしれない。