医療、福祉に貢献するために

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~ 株式会社メディチュア Blog

2015/12/22

CCRC=うば捨て山? さすがにそれは違うのでは・・・

先週土曜の日経地方版に南魚沼市のCCRC構想がまとまったことが載っていた。ネットで調べると、下記の構想(案)があった。

南魚沼版 CCRC 構想(案) 2015 年 11 月 南魚沼市www.city.minamiuonuma.niigata.jp/uploaded/attachment/13710.pdf

これまで様々なところで議論されてきた多世代交流など色々なアイデアがてんこ盛りに書かれており、CCRCの教科書的なものと言っても良いかもしれない内容だ。

ただ、まだまだ懐疑的な見方をしている人が多いとしたら、それは次の点ではなかろうか。
大都市からの移住者をシニア住宅の主たる入居者として想定する(上記南魚沼版CCRC構想(案)から引用)
本当に大都市から移住する人はいるのだろうか??

直近のニュースが報じている内容を引用すると、毎日新聞では15市町、3,500人の計画がすでに検討されているらしい。

高齢者移住構想:3500人計画 15市町が受け入れ - 毎日新聞

ただ、Bloombergの内容は冷静な側面も報じている。

高齢者に移住の選択、地方創生かうば捨て山か-豊島区から秩父へ (1) - Bloomberg
区は11月、住民5000人を対象に秩父移住の意向を問う調査を開始したが、高齢者の反応は芳しくない。JR駒込駅近くの商店街で製麺業を営む71歳の女性は、区報で秩父移住構想を知った。住み慣れたところが一番 ...
区は11月、住民5000人を対象に秩父移住の意向を問う調査を開始したが、高齢者の反応は芳しくない。JR駒込駅近くの商店街で製麺業を営む71歳の女性は、区報で秩父移住構想を知った。住み慣れたところが一番だと話し、長年税金を払ってきたのにまるで厄介払いみたいだと反発する。3代続けて文具店を営む85歳の男性も、地元には小学校時代からの仲間もいるとして、移住に難色を示す。 

高齢者の反応が芳しくないのは想定できる。さらには「厄介払い」とネガティブな反応を示す人もいたとのことだ。現状より相当メリットが多くなければ、移住しようとは思わないだろう。少なくとも、現在の住まいを捨てるという判断は難しいだろう。

定年前後で都心の住まいを捨て地方へ移住する人は、今でもある一定ボリューム存在している。このようなCCRCの計画はその地方での理想的な生活を送りたい層のボリュームを増やそうとしているのだろう。シェア金沢のような先進的な取り組みをニュース等で見ていると、その考えが伝わってくる。

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豊島区の高齢者アンケートは、今から10年前か20年前に訪れたであろう定年前後のタイミングでは田舎暮らしに憧れなかった高齢者だけ(憧れた少数派はすでに地方へ移住したに違いない)に聞いたのだから、当然ながら、反応は芳しくないに決まっている。

つまり、アンケートは高齢者に聞くのではなく、定年前の人々をターゲットにすべきであるように思うのだが・・・。(地元で商店を営んでいる85歳の人に聞いたところで、移住したいと言うわけがない)

ただいずれにしてもCCRCを好む人は少数派であるように思うのだが、これも大都市部で医療・介護の供給が追いつかなくなれば、そうは言っていられなくなるのだろう。

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