2015/12/23

外国人(国籍別)の医療サービス利用状況を都道府県別・月別で把握できる 〜RESASのアップデート〜

今年は爆買いのニュースをよく耳にした。
神戸新聞NEXT|社会|神戸港客船数5位転落 中国から九州入港“爆増”
上記の記事に登場する上位5港のうち、今年一年で那覇港だけは行っていないが、あとは何回も行ったところだ。それゆえ、爆買いの威力を目の当たりにすることも多かった(手持ちの写真に、「九州のとある街の調剤薬局のカウンター前にわずかに置いてあるOTCに大勢群がるアジア人観光客」というのがあるのだが、どう加工しても薬局が特定できてしまうだけに掲載するのは見送った)。また、「ホテルが取れない」という問題になって、自分の仕事にも直撃を受けた。

爆買いの話はそのホテルが取れない件は別として、純粋な仕事と無関係と思いきや、RESASのアップデートがあり、仕事とも関係性を感じる興味深い内容の分析ができるようになったようだ。

www.kantei.go.jp/jp/singi/sousei/resas/pdf/h27-12-15-press_verup2.pdf
地域経済分析システム(RESAS)第Ⅱ期開発 の2次リリースについて
平成27年12月15日
内閣官房 まち・ひと・しごと創生本部事務局
内閣府 地方創生推進室

(リリース文を読むと「機能拡充」とあるので、アップデート以前から機能があったのかもしれないが・・・)外国人消費分析で、都道府県別・部門別(この中で「医療・健康サービス」で絞り込みができる)に、外国人の国籍別の月別消費金額を見ることができる。

RESAS画面上の注記には下記のようにある点に注目したい。

【出典】ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社のカードデータに基づき、内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局作成
【注記】
ここでいう消費額とは、外国人観光客がクレジットカードを使用した消費額を地域別のシェア率等から算出した金額のこと。
ここでいう国籍とは、カード所有者の居住地をさす。
(RESAS分析画面から一部を引用)

VISAカードのデータということは、銀聯カードの情報がどこまで含まれているか分からない。ただ、東京、大阪、兵庫、福岡、長崎などのデータを見てみたところ、自分の思い込みとは違う点もあり、なかなか興味深いデータを見ることができそうだ。