2016/06/09

あとから加えた砂糖が強調された栄養表示ラベルに

アメリカのFDAが食品表示ラベルの変更を決めたらしい。2018年夏までに製造業者は対応しなければならないようなので、今すぐ新しいラベルに置き換わるわけではないが、今後、順次置き換わっていくのだろう。

FDAが公表した従来のラベル(左)と新しいラベルと新しいラベル(右)

このラベル変更で興味深いのはエビデンスに基づき項目が入れ替えられている点だ。脂肪はそのカロリーよりも種類が大事であるというエビデンスが示されたために、脂肪によるカロリー表記はなくなっている。また、砂糖はあとから加えた砂糖と、本来の素材に含まれている糖分(乳糖など)とは異なるというエビデンスに基づき、新しいラベルではあとから加えた砂糖が明記されるようになっている。さらに、1食分のカロリー表記を現実的なものに変えたらしい(ものによっては、単位がオンスであったり、そもそものアメリカ人サイズは理解しがたいので、あまりピンと来ない)。

食品の栄養表示ラベルにより、国民の健康を・・・という意図が感じられる変更だ。

ちなみに、家にあったものを見てみたら、当然だが従来のラベルであった。

家にあったマンゴーの袋

FDAのサイトを見ると違いの説明がなされていて理解しやすい。またJAMAには解説(昨今のAdded Sugarに対するアメリカの反応・取り組みなど)や食生活ガイドラインにおけるAdded Sugarの絵も示されている。

Labeling & Nutrition > Changes to the Nutrition Facts Label
JAMA Network | JAMA | The Revised Nutrition Facts Label:  A Step Forward and More Room for Improvement
JAMA Network | JAMA | Dietary Guidelines for Americans—Eat Less Sugar