2017/03/15

DPC制度、D方式の問題点とその解決策

DPC制度の問題と考えている高額薬剤の包括制度について述べた記事を掲載いただいた。

「高額な抗がん剤治療はIII群が不利」に疑問 - CBnewsマネジメント

問題の根は深く、これでかなりの利益が出ている病院があることも事実で、化学療法は外来より入院で診た方が良いと考えているところも少なくないと思われる。

過去にさかのぼれば、暫定調整係数の多寡が収入面での有利不利を左右している色が濃かったわけで、まだマシになってきていると言えなくもない。しかし、やはり無茶な制度である・・・と言うことを、いくつかのケースでの簡易な数値検証した内容を踏まえて、述べてみた。下のグラフは無料部分でも読めるところにあるものだ。
2016年度 基礎係数、暫定調整係数、機能評価係数Ⅱの合計分布
結論は、制度の問題点が解消されない限りは係数を上げろ、ということに尽きるのだが、記事では、具体的な問題解消策にも触れている。本来、医療者は医療の質向上の追究をすることに時間を割き、その質向上に報酬がついてくるべきである。