2017/04/14

地域差の可視化から、地域事情を考える

以前、DPC公開データから、狭心症カテーテル検査入院の地域差の可視化を試みた。

地域差を可視化する(Part.1 狭心症カテーテル検査) - 医療、福祉に貢献するために 地域差を可視化する(Part.1 狭心症カテーテル検査) - 医療、福祉に貢献するために

近頃、内閣府の経済・財政一体改革推進委員会の資料として、入院・外来のレセプトの性・年齢調整レセプト出現比の情報が開示された。

第2回会議資料 - 経済・財政一体改革推進委員会 - 内閣府 第2回会議資料 - 経済・財政一体改革推進委員会 - 内閣府

心カテ検査入院は包括対象のため、まったく同じ比較検討はできないと思われるので、類似のPCIについて比較を行ってみた。

まず、PCIのステント留置術と冠動脈形成術の状況。100が全国平均で、100を超えていれば多く実施されていることを意味している。滋賀や石川と岩手では5倍以上の開きがあるようだ。
PTCA都道府県比較(クリックすると拡大)

同様に外来の心エコー検査の状況も比較してみた。鹿児島と岩手では2倍以上の開きが見られる。
PTCAと心エコー(外来)の都道府県比較(クリックすると拡大)

このデータ、興味深い。初診、再診から始まって、入院の様々な項目まで開示されているので、地域医療構想等の検討や病床機能選択の検討にも有益ではないだろうか。