2018/01/30

大阪も福岡も転入超過。でも、両者には違いがある

住民基本台帳のデータを基にした人口移動報告に関連したトピックがニュースで報じられていた。

例えばこれ(NHKのニュースは短期間でリンク切れになるかと思いますがお許しを)

総務省が、住民基本台帳をもとに去年1年間の人口の動きを調べたところ、東京都を中心とする「東京圏」への転入者が転出者を12万人近く上回って、22年連続で「転入超過」となり、「東京圏」への一極集中が続いていることがわかりました。 出所:東京圏への一極集中続く 22年連続「転入超過」 | NHKニュース

都道府県別で大きく捉え、東京圏への一極集中を理解することも大事だが、個人的に興味深かったのは、静岡のニュース。

静岡県、転出超過5242人 17年人口移動報告|静岡新聞アットエス 静岡県、転出超過5242人 17年人口移動報告|静岡新聞アットエス

県内の市町村別に見ると、熱海や長泉は転入超過、沼津や焼津は転出超過とのこと(詳しくは上の記事参照)。

e-statで公開されているデータを用いれば、年代別などの情報も見ることができる。

住民基本台帳人口移動報告 | データベースから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口 住民基本台帳人口移動報告 | データベースから探す | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
参考までに、65歳以上人口の転出入が相対的に活発か否かを都道府県別に比較してみた。分母は64歳以下の転出入人口。分子は65歳以上の転出入人口。転出入の絶対値で割合を見ている。棒グラフの色は、65歳以上人口の転入超過か転出超過で塗り分けている。


大阪は高齢者が他に出ていく地域。
福岡は高齢者が集まってくる地域。
関東地方は、東京から高齢者が出ていき、周辺の県に吸収されているように見える。

このような情報は、高齢者向けのサービス提供を考える場合、地域がどのような環境か理解する上で、参考になるかもしれない。