2018/03/28

療養病棟を看護必要度(一般病棟用)で評価してみた

直近4ヶ月間ほどセミナーで申し上げてきた急性期病棟における看護必要度評価の問題点について、議論を促すきっかけとなるデータが示せたと考えている(自画自賛ですが、お許しを)
以下、論点。うまく整理できなかった。ごちゃごちゃしているので、せめて箇条書きにした。
  1. 「急性期病棟で評価される患者」が療養病棟にいる⇒これ自体では問題にならない
  2. 「療養病棟に多くいる病態の患者」が急性期病棟にいる⇒ちょっと問題かもしれないが、転院・転棟直前等は致し方ない
  3. 急性期病棟で看護必要度の基準を満たしている患者の多くが「療養病棟に多くいる病態の患者」である⇒問題か?
3点目の議論を促すには、療養病棟の患者について、看護必要度で評価してみればいいのでは?というのが、今回の記事である。

看護必要度のB項目については年末年始にトライアルしていた内容等を踏まえ、推測している。(荒っぽい手法で正解はないので推測の域は出ないが、今回の記事内容であれば、大方、問題ないはず。この精度検証・向上は弊社の今後の課題。うまく課題をクリアできれば、B項目の変動が大きい回復期リハ病棟などでも同様の評価が可能になると考えている)

ちなみに、記事にはできなかったが、療養病棟の医療資源投入内容についても精査した。検査・画像診断の内容・頻度は急性期病棟とまったく異なるように感じた(定量的な評価はまだ難しい)。今後は、このような観点でも分析をしていきたい。