医療、福祉に貢献するために

医療、福祉に貢献するために
~ 株式会社メディチュア Blog

2018/11/28

外部要因「転院先がない」が自院の経営悪化に

CBnewsに記事を掲載いただいた。

高齢の患者が多いほど在院日数は短くなる!? - CBnewsマネジメント 高齢の患者が多いほど在院日数は短くなる!? - CBnewsマネジメント

色々なデータを集めて分析している自分たちらしさ全開の内容。といっても、奥深さはあまりない(公開されている集計データを分析することの限界。おそらく生データを分析したら、異なる切り口も出てくると思う)。

ブログの表題にしたのは、今回の記事で取り上げた転院率に関連した経営課題の話。自院の努力の範囲を超えた要因で、病院経営を左右されることは、今後増えていくと思う。
転院率しかり、基礎疾患のコントロールしかり。開業医や周辺病院・介護施設など、地域全体で医療の水準を上げることが、病院経営にプラスになるはずである。

さらに将来を見据えれば、現状、診療報酬上で個別医療機関の枠を超えてPopulation Healthを重視・評価するような項目・点数はあまり無いが、今後、おそらく増えてくるのではないだろうか。

2018/11/26

セミナー資料の紹介

先週の講演資料のうち、配布しなかった資料の一部を紹介。
ガートナーが示しているテクノロジの流行り廃り、社会への浸透状況などを図示したものがハイプサイクルという下記のもの。


これを参考に、診療報酬にも一定の流れがあるのでは・・・と話したのが下記のもの。イメージなので、色々おかしいところもあるが、そこはお許しを。


普及期に入ってしまっているものの代表として、薬剤管理指導料を挙げた。これだけ算定していて、具体的に何に貢献できているか? 算定件数の多い地域と少ない地域でアウトカムは違うのか? このような疑問がすっきり解消するような新たなエビデンスを示すなどしない限り、指導することが当たり前になり、管理料は包括になってしまうかもしれない。(これ以降のグラフは、第3回NDBデータ、2017年都道府県別推計人口を基に作成したもの)


勃興期の例として挙げたのが、認知症ケア加算。まだまだこれから。


でも、地域によって、身体拘束ありの患者が多いところと少ないところがある。身体拘束しない方向に誘導するため、身体拘束ありの患者の点数を低くすることには一定の理解はできる。しかし、転倒・転落の防止や患者・家族の満足度向上などのアウトカムの観点も重要ではないだろうか。身体拘束なしにこだわるあまりにアウトカムが悪くなっていたら元も子もない。


勃興期から普及期に求められるのは、現場の負担を適切に評価しつつ、エビデンスを積み上げていくことだと思っている。

このようなハイプサイクルとして眺めると、落ち穂拾いに固執し、視野を狭くしていると本質を見失う可能性がある。落ち穂拾いをしつつ、本質とは何か考えることが大事なのではないだろうか。

2018/11/14

地域包括ケア病床はワイングラス型から砲弾型への緩やかな移行に貢献している

CBnewsに、地域包括ケア病床について、病床機能報告のデータと厚生局の届出データを分析した内容で記事を掲載いただいた。

地域包括ケア病床は、ワイングラス型から砲弾型への緩やかな移行に、大きく貢献しているのでは、というのが、今回の記事の趣旨。

院内転棟型の地域包括ケア病床のはしご外しは時期尚早 - CBnewsマネジメント 院内転棟型の地域包括ケア病床のはしご外しは時期尚早 - CBnewsマネジメント

当初は、違うタイトルでまったく別の内容について書いていたのだが、あまりにまとまりが悪く、論点がぶれぶれだった。そのため、期限直前に方針転換。この内容になった。

病床機能報告は、病棟ごとの利用率、院内転棟割合、人員配置などを見ることができる。経営を考える上で、他病院を参考にする、周辺病院の状況を理解する、という意味で、とても有用なデータである。

2018/11/08

どこまで精緻にみるか

医療需要予測は、いったいどこまで精緻にみるべきか。答えは「目的次第」だ。しかし、技術的にどこまで妥当性のある予測が可能か、把握しておかなければ、目的にあったものを提示することができない。

下記は滋賀県で分析した事例。上が急性期、下が回復期・慢性期、左は従来の市町村単位、右はより細かく試算した町丁単位のものだ。


基となるデータが異なっているので、左右で整合性が完璧に取れているわけではない点は課題だが、細かいエリアごとの需要推移を見ることも十分可能と考えている。

小学校区、中学校区の範囲で地域包括ケアシステムを充実させていくことになれば、その単位で計画を立てる必要性があるのかもしれない。そういったことを見据え、引き続きデータ分析の技術向上を図っていきたい。

2018/11/06

自分は「体重は毎日測るけど記録しない」派(やせてたときは毎日記録してたのに・・・)

内閣府の高齢者の健康に関する調査の結果が出ていた。

平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(概要版)PDF形式 - 内閣府 平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(概要版)PDF形式 - 内閣府

中身は多岐にわたっている。医療情報についてインターネットを使うか、といった質問の結果も興味深く、医療機関のマーケティングを考える上で参考になるデータではないだろうか。

また、下記の設問も興味深い。
Q19 あなたは、ご自分の健康情報(歩数や血圧、体重など)を測定したり管理したりしていますか。この 中から主なものを1つだけお答えください。(○は1つだけ)(n=1,998)
  1. スマートフォンを使って測定・管理している 
  2. パソコンやタブレットを使って測定・管理している 
  3. 記録装置つき測定器(歩数計、活動量計、脈拍計)などを使って測定・管理している 
  4. 上記以外の方法で測定・管理している 
  5. 測定・管理していない

公表された結果のデータを基にグラフ化した。

『記録装置つき測定器(歩数計、活動量計、脈拍計)などを使って測定・管理』が全年齢層・男女ともに最も割合が高い。ご年配者で活動量計を使っているのはあまり見かけないが、歩数計はかなり見かける。

個人的には、「測定している」と「管理している」に意欲の大きな隔たりがあると思っている。体重計に毎日乗って、「今日はちょっと重いかな」と思っているのと、毎日記録し、傾向を把握しているのとでは、だいぶ違う。また、体重・歩数・血圧が一括りになってしまっているので、集計結果の理解が難しい。これは、限られた設問でいかに効率的に必要な情報を収集するかゆえの課題で、「自分の興味」にマッチさせてくれているわけではないので、当然、仕方ない。

なお、自分のような集計結果をグラフにしただけの薄っぺらいものと異なり、下記リンク先の「第3章 調査結果の解説」に専門家による分析・考察が載っている。その中でも「ネットを介したヘルスリサーチを行う高齢者の実際の健康行動」はとても興味深かった。

平成29年 高齢者の健康に関する調査結果(全体版)PDF形式 - 内閣府

2018/11/04

地域フォーミュラリのニュース

以前、このレポート(特権乱用!)で読ませていただいた内容が始動したニュース。一読の価値あり。

地域医療連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」 地域フォーミュラリを開始 PPIとα-GIから | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline 地域医療連携推進法人「日本海ヘルスケアネット」 地域フォーミュラリを開始 PPIとα-GIから | 国内ニュース | ニュース | ミクスOnline

このニュースが流れた金曜、午前・午後で、それぞれ会った人たちに、ニュースのことを話した。検証などが進めば、今後、大きな注目を集めるに違いない取り組みだ。

2018/11/02

セミナー一段落で、新しいプログラムを・・・

今週は、月曜・火曜、青森で、水曜は東京で、それぞれ話をさせていただく貴重な機会をいただいた。自分の話したことはさておき、一緒に話をされた先生方の話や、出席者や主催者の方々の話を聞くことができて、大変勉強になった。

ちなみに、水曜は、MMオフィス工藤氏に質問をぶつける形のセミナーを担当させてもらった。取り上げた3つの医療機関は、クライアントでも何でもないのだが、個人的な思い入れが強いところで、相当努力していると思われる3病院だ。1病院は経年的な人員数の変化なども見ながら、改善・向上の努力をしている様子を共有できれば・・・などと考えて資料を準備していた。

改定の動向など工藤氏が話してくださった内容をうけて、今後、病棟再編成などはどう考えていったらよいか、なるべく具体的な質問を投げさせてもらったつもりだ。工藤氏に質問する内容は、多少事前に相談しているとは言え、自分からのかなりの無茶振りにも的確に答えていただけるので、こちらとしても非常に楽しく、勉強になるセミナーだった。

なお、昨日もそうだが、最近のセミナーで「2016年度は弊社のスタッフが32都道府県のウェブサイトをぴこぴこクリックして病床機能報告のデータを収集している・・・」と話していたのだが、事実と違う!と怒られてしまった。実際には、マクロやプログラムを組んで収集していたそうだ。

11月最初の今日は、10月自宅に帰れないことが多く、進捗が止まっていた作業に再着手。9月くらいから取り組んでいる新しいプログラムが動き出した(あっという間に時間が過ぎてしまうのが痛い)

2018/11/01

一応、8年くらい温めてたネタです・・・

今回のCBnewsの記事は、最後のグラフに全力を注いでいる。最後のグラフ6は全国計の値だが、各都道府県、二次医療圏、市区町村、病院単位で作ることができる。結果として、どのような情報が見えてくるか想像いただければ、使いみちも出てくるのでは?と考えている。

病床機能報告のデータから作っているので、どなたでも同じものができる。興味があれば、ぜひトライいただきたい。
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